医学のあゆみ 気候変動と医療 290巻3号[雑誌]
・IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change)において、気候変動による大きな健康影響がすでに生じており、今後、気温の上昇に伴ってその影響は大幅に増加するという予想が報告された。
・健康影響の回避、軽減に向けて、医療システムの気候変動耐性強化、水・大気・食料システムなど環境的決定要因の健全保持、健康コベネフィット、医療分野のカーボンニュートラル化などの重要性が示されている。
・本特集では、気候変動による健康影響とその対策についてわが国の状況を概観する。人新世の時代における医療従事者の使命と役割を新たな次元で捉え直す機会となることを期待したい。
■気候変動と医療
・はじめに
・熱中症の現状および将来とその適応策
〔key word〕気候変動、ヒートアイランド、熱中症、適応策
・わが国における気候変動と感染症媒介蚊
〔key word〕デング熱、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ、感染症、温暖化
・気候変動と救急医療
〔key word〕外傷初期診療、災害医療、新規感染症、熱中症対策、救急医
・気候変動により変化する大気汚染の健康影響
〔key word〕大気汚染、短寿命気候強制因子(SLCFs)、森林火災、交互作用
・医療従事者ができる気候変動対策ーー緩和策と適応策
〔key word〕緩和策、適応策、コベネフィット(共便益)
・医療サービスのカーボンフットプリントと脱炭素
〔key word〕カーボンフットプリント(CF)、スコープ3、ライフサイクル思考、脱炭素化計画
●TOPICS 疫学
・アフリカにおける妊婦の口腔衛生と出産リスク
●TOPICS 医用工学・医療情報学
・生きた心筋活性を散乱光で測る
●連載 臨床医のための微生物学講座(18)
・ウイルス性出血熱
〔key word〕ウイルス性出血熱(VHF)、動物由来感染症、多臓器不全
●連載 緩和医療のアップデート(13)
・進行がんにおける食事摂取と食に影響する症状と食に関する苦悩のアセスメントとマネジメント
〔key word〕がん悪液質、食事摂取、食に影響する症状(NIS)、食に関する苦悩(ERD)
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(5)
・無脊椎動物Toll受容体による非自己と自己に対する免疫応答
〔key word〕Toll受容体、ショウジョウバエ、自然免疫、タンパク質分解カスケード
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(19)
・死因究明の実践2
●FORUM 数理で理解する発がん(13)
・分子進化の中立説
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
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