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平治の乱以後、平家は目覚しい興隆期に突入した。一門の総帥清盛は、またたく間に位人臣をきわめ、平相国(へいしょうこく)と呼ばれる。一族の栄達はいうまでもない。その矢先に起った“車あらそい”の事件。娘徳子の入内(じゅだい)、厳島の造営など、彼の見果てぬ夢はつづくが、先の嵐に吹き堕ちた源氏の胚子(たね)も、無視できない大きさに。--爛熟と発芽と。相容(あいい)れぬ2つの世界があり、明日を待っている。 位人臣を極めた平家一門の総帥清盛の栄華。ひとは彼を平相国と呼んだ。一族の栄達はいうまでもない。娘徳子の入内、厳島の造営など、彼の見果てぬ夢はつづくが、源氏の胚子も、無視できない大きさにーー。 ■石船の巻 昼顔夕顔 鯨 市女笠 額打論 風声 清水寺炎上 一学生 花の聚落 妓王 君立ち川 仏御前 四人尼 虫一斗 かむろ 車あらそい 九条兼実日記 宋美人 経ケ島由来 孔雀の卵 文覚配流 よもぎ餅 日蔭の君 鞍馬の遮那王 稚子文状 野の歌 九十九折 ■みちのくの巻 天狗道場 童心一途 山祭り 白粉まだら 大天井 吉次隠し 花龍胆 昔噺五条の橋 阿修羅の子 悲母 雛 先物買い 熊坂 吉日 足柄越え 草の実党 醜女ぜめ 浅草寺夜泊 牧の仔馬 春風坂東歌 きのうの船
レビュー(13件)
楽しみ
続きが楽しみです。一体どういう展開になるのか気になっています。
吉川英治さんの作品は読みごたえがあり、とても大好きです。最後に新平家物語をもってきました。楽しく読んでいきたいと思います。
読書の秋
さてこんなに長編は初めて、楽しみではある続けて読書の秋 携帯で見る