国境や境界を越える人の移動や実践、ネットワークに注目する移民研究において、「トランスナショナル」な視点は今後更に重要性が増すと考えられる。特集「移民と〈トランスナショナル〉」では、その概念、研究の枠組み、方法論の問題を改めて問う論考を収録。
特集 移民と〈トランスナショナル〉
今なぜ「トランスナショナル」なのかーー日本における移民研究を考える[李里花]
「トランスナショナル」が問う研究の在り方ーー日本移民学会年次大会シンポジウムの議論から[徳永悠]
現代東アジアにおいて〈トランスナショナル〉を問うことの意義ーー日本移民学会編『日本人と海外移住』を起点にして[中山大将]
境界領域における「移民」と「植民」--近現代北海道史からの視点[番匠健一]
人びとはどのように海を渡ったのか?--移民船をめぐる課題群[根川幸男]
2つのトランスナショナルーーフィリピン人移民研究からの視点[永田貴聖]
論文
フィリピンの英語学校のトランスナショナルなネットワークと実践ーーフィリピンの英語学校はどのように留学生を引きつけているか[李定恩]
研究ノート
和歌山アメリカ村の地方創生とルーツ・ツーリズムーー移民研究の社会還元に向けて[河上幸子/東悦子/西山巨章]
占領期(1945〜52年)におけるブラジル日本人移民二世の帰国支援運動ーー高知県における「ブラジル二世クラブ」の結成と展開[村中大樹]
書評
水野剛也著『有刺鉄線内の市民的自由ーー日系人戦時集合所と言論・報道統制』[水野真理子]
山田亜紀著『ロサンゼルスの新日系移民の文化・生活のエスノグラフィーー新一世の教育ストラテジーとその多様性』[志賀恭子]
渡辺雅子著『韓国立正佼成会の布教と受容』[高橋典史]
中山大将著『サハリン残留日本人と戦後日本ーー樺太住民の境界地域史』[外村大]
新刊紹介
徳田剛・二階堂裕子・魁生由美子編著『地方発 外国人住民との地域づくり』[山口博史]
小澤智子編著『Japaneseness across the Pacific and Beyond(ジャパニーズネスは太平洋を越える/超える)』[今野裕子]
藤井勝・平井晶子編『外国人移住者と「地方的世界」--東アジアにみる国際結婚の構造と機能』[木下昭]
李盛煥・木村健二・宮本正明編著『近代朝鮮の境界を越えた人びと』[玄武岩]
永原陽子編『人々がつなぐ世界史』[小川真和子]
浅香幸枝編著『交差する眼差しーーラテンアメリカの多様な世界と日本(南山大学ラテンアメリカ研究センター研究シリーズ 6)』[グスターボ・メイレレス]
額賀美紗子・芝野淳一・三浦綾希子編『移民から教育を考えるーー子どもたちをとりまくグローバル時代の課題』[山ノ内裕子]
2019年度日本移民学会活動について(委員構成、年次大会、冬季研究大会報告、会則、学会賞表彰規程)
特集論文・研究ノートの募集
編集後記
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