慈悲深き女帝が護る旧世の栄華 憂国の「熱情」は奔流となってほとばしる 疾風怒濤の面白さ。物語はいよいよ佳境へ! 落日の清国分割を狙う列強諸外国に、勇将・李鴻章(リイホンチャン)が知略をもって立ち向かう。だが、かつて栄華を誇った王朝の崩壊は誰の目にも明らかだった。権力闘争の渦巻く王宮で恐るべき暗殺計画が実行に移され、西太后(シータイホウ)の側近となった春児(チュンル)と、改革派の俊英・文秀(ウェンシウ)は、互いの立場を違(たが)えたまま時代の激流に飲み込まれる。 第五章 謀殺(承前) 第六章 双頭の龍
レビュー(182件)
地位とか権力って恐ろしい。だからこそ春児のまっすぐな心がより引き立つきがします。
自分に逆らう者は拷問の末に抹殺、嗜虐の限りに贅沢三昧で国庫を食い潰した悪女。そんな西太后の真実の姿は。何故、彼女が清の女帝となったのか。何故歴史に残る悪女と化したのか。浅田作品の面白いところは、大勢の登場人物の心の機微や場面が想像しやすく、必ず布石となっているところ。この本に出会えて良かったと思います。シリーズを続けて読んでいきたいと思います。
思った通りの商品です
全巻4冊の内の1冊です。壮大な中国の歴史を勉強できました。ありがとうございました。
一気に読みました。
単行本を持っていたのですが、読み返そうとしたら行方知れず…。仕方が無いので文庫本を買いました。全4巻の第3巻。 読み返しなのですがすっかり引きこまれて4巻一気に読みました。 シリーズの「中原の虹」「珍妃の井戸」も読みたくなりました。 昔学校で習った歴史の復習にもなりますよ。
とちゅうですが
だんだんと 近代中国にのめりこみます おすすめ