【POD】中小企業支援者のためのM&A・事業承継入門
「M&Aの手数料っていくら?」、「うちの会社でもMBOできる?」、「PMIってやるべき?」、「ファンドって乗っ取り家でしょ、危なくない?」M&AやPMI、プライベートエクイティファンドといった言葉を聞いたことがあっても、実際に関わったことがある方は殆どいないのではないでしょうか。これまで大企業を中心に行われてきたことが、いよいよ地方企業や中小企業にとっても一般的になってきました。専門家を対象とした事業承継セミナーでは「案件の掘り起こしと計画的な声がけが有効」、「事業承継相談チェックシートを作り、計画を一緒に立てましょう」と様式集を渡されます。チェックシートの矢印に従って進むと、相談すべき金融機関や税務・法務の窓口を教えてくれます。しかし、経営者の悩みは、「事業を誰に承継することがベストか」、「この提携はどのような価値を新たに生むか」、「買収後のシナジーを高めるには何をすべきか」、「ファンドからのアプローチにどう対応すれば良いか」、「この事業、どうすれば売却できるだろう」というようなことです。チェックシートで解決できるようなことではありません。本格的な税務・法務アドバイスや金融機関への相談は、経営方針を決めた後の話です。経営者が中小企業支援者に求めていることは、自らの経営判断・決断に対する意見やアドバイスです。そこにマニュアルや正解はありません。本書にはマニュアルに載っているようなことはあまり書かれていません。現場で起こっている事実や、海外市場の動向から見た小規模M&Aや事業承継支援の可能性等、さまざまな切り口で多くの情報を届けられるよう心掛けました。最終章では、今後のヒントになればと思い、小規模M&Aや事業再生ビジネスのモデルと詳細な収支計画を提案しています。経営者の話を聞き、現場で共に考え、汗をかきながら、正しい方向を示せる中小企業支援の専門家(問題解決者)になるために、本書がお役に立てば幸いです。
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