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大人気<三島屋変調百物語>シリーズ最新刊 江戸は神田の袋物屋・三島屋で続く、一風変わった百物語。 これまで聞き手を務めてきた三島屋主人・伊兵衛の姪のおちかが、めでたく嫁にいき、次なる聞き手は伊兵衛の次男・富次郎に。 気さくで気がよく旨いもの好き、跡取りではないから「小旦那」と自称する富次郎。 おちかが聞き手だったころ、ふとした縁の導きがあって三島屋に入り、百物語の守り役となったお勝。富次郎が幼いころから三島屋に奉公してきた古参の女中、おしま。 この三人で語り手を迎え、新たな変わり百物語の幕が開く。 再会した友が語り始める一家離散の恐ろしい運命(第一話「泣きぼくろ」) 村の女たちが<絶景の丘>に登ってはならぬ理由(第二話「姑の墓」) 妻子を失った走り飛脚が道中めぐりあう怪異(第三話「同行二人」) 異形の屋敷に迷い込んだ者たちを待つ運命(第四話「黒武御神火御殿」) 「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」 怖ろしさに凍りつく。愛おしさに心ふるえる。極めつきの怪異と不思議ーー 宮部みゆきのライフワーク、新章突入!
レビュー(131件)
怖いもの見たさに。。。
背筋が寒くなるような人の怨念の怖さを感じます。信じる心と裏切られた時の怒り、思うようにならない悔しさが募る。そういうドロドロした心の闇の恐ろしさを見たいような見たくないような、毎回宮部さんの本を手にする時に思います。
このシリーズはかなりたのしみにしておした。ぞくかんが出ているのは知らなかった
時代物は余り読まないが、宮部みゆき作品は「別物」‼️面白いですよ😃
シリーズもの
長編ではないので、ここから読む人でも読めます。これまで、このシリーズの主人公だった、おちかも少しだけ登場します。全4話から構成される本作品のうち、最終話のタイトルになっている黒武殿はページの半数を占めているだけあってなかなか読み応えがありました。
宮部みゆきらしく、そして、「変わり百物語」シリーズらしい、安定感がある作品。 読み始めると最後まで読ませてしまう文章力はさすが。 安心して読めるけど、驚きはない。例えて言えば、お気に入りの食堂でお気に入りのしょうが焼き定食を頂くような。 いつもどおり美味しい。 定期的に食べたくなる。 ごちそうさまでした。