オリンピック招致問題、部活絶対主義、スポーツへの逃避、無気力試合……
スポーツにかかわる問題の解決に求められている姿勢とは?スポーツに関して、自分の意見に会わない人や新しい情報に接し、自分とは違う考えを取り入れることが、スポーツを理解する素晴らしいヒントになる。複雑な真実から目をそらさず、学びを止めない姿勢が、今、求められている。
第1部 社会とのかかわりで見るスポーツ哲学
-スポーツにおける認識と実情のねじれ現象ー
第1章 スポーツと「ファクトフルネス」
1 「ファクトフルネス」のスポーツへの援用
2 スポーツにおけるスキャンダルと犯人捜し
3 ゲームズマンシップに関するファクト
4 スポーツのイメージが良くなる構造
第2章 オリンピックの不都合なファクト
1 オリンピック開催への立候補都市の現象
2 空振りの経済効果と負の遺産
3 札幌市によるオリンピック招致と幻想としてのオリンピック人気
4 求められる立ち止まる勇気
第3章 部活動の退部とスポーツへの逃避
1 部活動の退部と部活絶対主義
2 「石の上にも三年」のリスク
3 部活動絶対主義ではない部活動の在り方
4 スポーツへの逃避と差別感情
第4章 スポーツへの逃走と退屈の飼い慣らし
1 スポーツ基本法におけるスポーツの意義への疑念
2 退屈からの逃避手段としてのスポーツ
3 退屈を飼い慣らすスポーツパーソンへ
第2部 場面で見るスポーツ哲学
-倫理的トピックのとらえ方ー
第5章 敗北を目指すジレンマ
1 女子バトミントンにおける無気力試合
2 スポーツで敗北を目指す行為とその賛否
3 スポーツの存立を揺るがすか否かという論点
4 スポーツ哲学領域の「失敗した試合」に関する論議
5 無気力試合の検討
第6章 得点差を最大化するジレンマ
1 書かれざるルールと大差の試合
2 リードを最大化することの是非に関する論争
3 『122対0の青春ー深浦高校野球部物語』からの検討
第7章 報復死球というジレンマ
1 書かれざるルールと故意死球
2 故意死球に対する分析枠組み
3 故意死球を規定する条項の内容の変遷
4 故意死球に対する厳罰化とプレイヤーの曖昧な合意
第8章 プレイオフ制度に伴うレジンマ
1 クライマックスシリーズ制度への疑義
2 国際スポーツ哲学会におけるプレイオフの是非をめぐる論争
3 野球の卓越性からみたクライマックスシリーズ制度
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