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あなたの行い、見られてますよ。 古事記研究者でありベストセラー作家でもある著者の実体験をもとに書き下ろした、市井の人々の日常に潜む、ちょっと怖くて、あったかいお話 【奪衣婆 だつえば】 三途の川の畔にいる謎の老婆のこと。 死んでやってきた者たちの衣服を剝ぎ取ることから、そう称される。 剝ぎ取った衣服は、川の畔に立つ大きな木の枝に掛けられる。この木を衣領樹(えりょうじゅ)という。 衣服の重さは生前に犯した罪や穢れの度合いで異なり、大きな罪を背負っていれば枝は大きくしなり、軽い罪の場合だと、枝はほとんどしならない。 その枝のしなり具合で罪を量られ、死後の行き先が決まることから、奪衣婆は閻魔大王の妻との噂もある……。 ■本書の内容 プロローグ 〜死んではならぬ 第1章 出会い〜姥神〜 第2章 類子 第3章 大工の正司 第4章 恋とモトくん 第5章 秋世さん 第6章 ケンイチ 第7章 ジャムパン 第8章 少女 エピローグ 〜あなたのうしろ
レビュー(9件)
著者であるタカさんの初小説とのことでしたが、 期待を裏切らない面白さで冒頭から一気に引き込まれました! 奪衣婆はなかなかマイナーな存在だと思うのですが、様々な登場人物がそんな奪衣婆との会合を果たすシーンはそれぞれのキャラが際立ち、とても考えさせられました。 ぜひまた小説を書いていただきたいです!
色々考えなきゃいけないなと思う本でした、 ただ読むだけじゃ駄目だなと… 買って良かったとは思いますが 自分はどうなんだろうと 考えさせられました。
オススメです
大好きな作家さんの新刊ということでとても楽しみにしてました。 とても学びになり、自分の為になり、これからの在り方を考え直すきっかけになりました。 読み易く、次へ次へと手が本をめくってしまいました。 読書好きの友人にもプレゼント用に購入したいと思います。
身近にいるかもしれない登場人物
著者の初小説ということで予約購入。 半日もあれば読めてしまう。一気読みしてしまいました。 小難しい表現や言い回しがないので読みやすかったです。 奥が深くて読み手の状況によっても色々刺さるのではないでしょうか。 目の前の事象も体験する者の心情や状況によって捉え方が変わってくる、その表現がとても分かりやすい言葉で書かれていて流石だなぁと思いました。 登場人物達も身近にいそうな、或いは自分にも当てはまるかも!?と共感を誘います。 閻魔様の奥様と言われる奪衣婆様が出てきますが善悪、など分かりやすい言葉でなく読み手に考えさせる内容なのではないでしょうか。
学びがありました
ちょっと怖い話風な感じの小説ぽい感じでした。 小野寺sさんの本はどれも学びがあるので、また次回作も楽しみにしています♪