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この絵本を、自分の力で「考える」ことをはじめた子どもたちと、子どもの心をもった大人たちに贈ります。わたしたちはどこから来てどこへ行くのだろう。生きるとはどういうことだろう、死とは何だろう。人は生きているかぎりこうした問いを問いつづけます。この絵本が自分の人生を「考える」きっかけになってくれることを祈ります。 この本はアメリカの著名な哲学者レオ・バスカーリア博士が書いた、生涯でただ一冊の絵本です。 この絵本の原書を手にしたとき、編者はすぐに出版を決意し、契約にサインしました。絵本の中には編者の決意をうながすキーワードがありました。 CHANGE IS NATURAL 作者のバスカーリア博士は敬虔なクリスチャンです。変わることは自然なことだ、死もまた変わることの一つだ、と書いています。 日本人の死生観と同じです。そして、物語は、春に生まれた葉っぱのフレディが、夏にはよく働き成長し、秋には紅葉し、冬には死ぬけれど、また春に生まれるという、いのちの循環を書いたものです。出版後、原書をあらためて読み直して、このフレーズを探したのですがどこにもありません。未だもって不思議なことだと思っています。 この地球上では太古の昔から、いのちの循環が行われています。バスカーリア博士は、子どもたちに向かって絵本を作るとき、哲学のみならず自然節理の観点からも、生態系循環の真実を語りました。 2004年3月、「葉っぱのフレディ」は出版累計100万冊に達しました。真実に根ざした絵本ですから、これからもたくさんの読者の方に読まれていくのだと思います。
レビュー(149件)
昔読んだことがあって、ずっと欲しいなと思っていました。命について、とても考えさせられます。3才の子供にはまだ難しすぎたので小学生くらいになったら、また一緒に読みたいです。
命の大切さがわかる1冊
朗読用に購入しました! 子供たちにも読んで欲しい 1冊です
人生を振り返りたくなるような、年齢になりつつある中で、葉っぱのフレディからたくさん教えてもらいました。今後の人生の愛読書にしたいです。
私が学生時代に出会って感動し、好きになった本。しばらく忘れていました。 私もまた読みたい。娘に読んであげたいと思い購入しました。 優しく暖かい。素晴らしい表現の本だと思います。
父親の死を機に…
このお話が大好きで、初めて中学生の頃カナダにいた際に英語で読んでから、子供には楓の漢字をつけた名前にしよう、と決めた程でした。名前に楓の漢字を使った子供が4歳になり、先日、私の父親が亡くなったことを機に、日本語版を購入しました。死ぬということ、生きるということ、分かっているようで理解できていないようで…それでも、我が子なりに感じるものもあったようです。もう少し大きくなったら、また名前の由来や名前に込めた親の願いと共に子供に読み聞かせたいと思います。大人が何度読んでも、考えさせられ心が揺さぶられる、静かな名作です。