没後10年に画期的な読解
吉本隆明の初期詩作品『日時計篇』には、新しく発見されなければならない世界や思考を解く鍵がひそんでいる! だれも手をつけなかった未踏の「大陸」に、精緻な解読で挑む。
テキストの対比、変転の追究により発見の喜びをもたらし、新時代を拓く概念を提示する。
「日時計」を物理的な時間の計量物としてではなく、「関数」のサンプルとして理解し、さらにそこから生き物の身体そのものが「日時計」であり、「季節体」としてあるのだという、ごくごく当たり前のことに考察が及んだときには、身体が震えるような感動をおぼえたものである。(「あとがき」より)
第一章 「季節」への目覚め
第二章『日時計篇(上)』の具体的な理解に向けて
第三章 『日時計篇(上)』の中核のイメージへのもう一つの接近
第四章 『固有時との対話』の解読 『日時計篇(上)』と『固有時との対話』との対比一覧
附論1 『日時計篇』批評の経緯 附論2 「(海はかはらぬ色で)」小論
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