『移行期的混乱』で、「有史以来初めての人口減を食い止める方策は、経済成長ではない。
それとは反対の経済成長なしでもやっていける社会を考想することである」と指摘した著者。
本書では、その社会のあり方として「小商いの哲学」を提示する。
「身の回りの人間的なちいさな問題を、自らの責任において引き受けることだけが、この苦境を乗り越える第一歩になる」
短期的ではなく長期的な視点での復興策を、血の通った言葉で書きつづった感動的な論考!
第1章 経済に蚕食された社会
第2章 街角のフォークロア
第3章 ちいさいことの意味
第4章 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へーー東日本大震災以後
第5章 小商いのすすめ
レビュー(91件)
地球にも世界にも国にも
成長期があって今の日本は楽天的に見れば中年期と思うけども現在の状況を踏まえてみれば、もはや中期高齢化社会と読み進める内に考えが変わりました。国も然り己も意識を整理して生きる力を持たないといかないと痛烈なしっぺ返しが来るよって思わせられた1冊でした。
しっくりきます。
同著者の「株式会社という病」「反戦略的ビジネスのすすめ」「経済成長という病」を読んでからの読了。 その流れで読んだので、論旨の文脈がスムーズに入って来ました。 至極まっとうな事が書かれている、と個人的に感じます。 タイトルの「小商い」とは、その規模・範囲を表わすものではなく、そのスタンスや臨み方のようなものです。 かの震災後に書かれた事もあり、これまでの著作には見られなかったエッセンスが加わっていますが、それによるブレは全く感じません。 単なる懐古主義は、大嫌いです。何も解決しないから。 今が良ければ良いも、大嫌いです。今の自分に責任を持たない、次の世代へのただの先送りだから。 だから、こういう文脈で語られる本が好きです…と、いう感じ。