鎌倉時代末期、十六歳の足利高国(のちの直義)は、書の名人・世尊寺殿の手蹟を入手するよう母に命じられる。目当ての猫と引き換えに書を渡すと言う世尊寺殿。高国は彼の真意を探るべく京に旅立つーー。書をめぐる謎と静かな権力闘争の中、若き日の足利直義が野望に覚醒する!
一、花橘
二、粽
三、鵼
四、矢神
五、玉章
六、月
七、姨捨山
八、更級
九、侍従の大納言
十、鳥辺山
十一、猫
十二、夕顔
十三、玉鬘
十四、入木道
十五、忍子
十六、宿願
十七、太刀の緒
十八、出立
十九、梅香
二十、花洛
二十一、墨染
二十二、連枝
二十三、才
二十四、乳母子
二十五、附子
二十六、徒言
二十七、祇王
二十八、蛇
二十九、黒猫
三十、南泉斬猫
三十一、芥川
三十二、真相
三十三、墨壺
三十四、餞
三十五、世尊寺殿の猫
三十六、決断
レビュー(5件)
とても読みやすいです!
高国(直義)と上杉憲顕+この2人のほんの周辺の人物しか知らない状態で読み始めましたが、最初から最後まで飽きることなくすらすらと読むことが出来ました。 そんな文章や構成の上手さはもちろん、謎解き要素もとても納得がいき感情を揺さぶられる内容で、心に深く刺さりました。何度も読み返したくなります。 また、高国や憲顕、矢神をはじめとした登場人物たちの交流がすごく良いです。ほっこりしたり、ドキドキしたり、恐ろしいというほうの意味でドキドキしたり…歴史を知らずとも楽しめる小説でした。
憲顕と直義が好きなら買って損なし 同じ作者の短編入間川は前後に読んだほうがいいかも 女達のしたたかさと直義の葛藤ととにかく直義大好き憲顕を楽しむ本