小説、批評、劇作、評伝から哲学作品、さらには身を賭した政治活動まで、20世紀後半の知的世界に君臨し、国際政治にまで影響を与えた巨人の苦闘の跡をたどり、その全貌を描く。
第1章 転覆する世界ーー戦場の哲学者
1 電撃戦ーーヒトラーという衝撃
2 奇妙な戦争
3 ドイツ捕囚
第2章 サルトルが戻ってきた日ーー闘いの始まり
1 占領下のパリ
2 反独運動とその挫折
3 転戦としての執筆
4 拡大する世界ーーアメリカ体験
第3章 栄光の中を走るーーサルトルの時代
1 サルトル現象
2 実存主義の制覇
3 『レ・タン・モデルヌ』とアンガージュマン文学
第4章 政治の海へ
1 第三次世界大戦の跫音
2 コミュニズムという神話ーー時代の磁力
3 『レ・タン・モデルヌ』とサルトルの孤立
4 歴史の解明へーー『弁証法的理性批判』の世界
第5章 人間の探究ーー巨大山脈としての評伝
1 他者の征服
2 ボードレールーーサルトルの精神的自伝
3 ジュネーー最悪を意欲する意志
4 フロイトーー無意識の併呑
5 マラルメーー絶対の探究
6 フローベールーー不気味な大伽藍
第6章 征服されざる者
1 アルジェリア戦争ーー闘う哲学者、元首級の文学者
2 実存から構造へーー構造主義の挑戦
3 サルトルの復讐
4 闇の中で
あとがき
註
主要参考文献1
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