名著と言われていたので読んでみました。昔はこんな路線名だったんだなとか地理の勉強にもなりました。,『取材ノート』を先に読み本書に入る。答え付きの参考書を見た後に教科書を読んだ、そんな感じ。「鉄子の旅」を同時進行で読んでいると、宮脇氏の文章の何と洗練されたものかと思う。文庫本解説から更に時代を経てローカル線は次々に廃止され、もう本書の旅は不可能だ。と言うか、現在の時刻表で一筆書きをしてみようと路線を辿るも、関東までで何だか虚しくなってしまった(@o@),一筆書きで、一枚の切符で最長距離を鉄道で旅する…。 切符の使用期限がある中、計画した路線や列車を利用するための経過や苦労が、肉声で語られています。昭和なので、時代の変化はありますが、宮脇氏の文章は簡潔で読みやすく、テンポが良いので、今の時代でも色褪せません。,所謂、『一筆書きの旅』。筆者の鉄道に対する拘りがひしひしと伝わって来る力作ですね。今では廃線も進み、最長片道切符を使ってもこんなに長く乗ることは不可能ですが、資料的価値もあって非常に興味深い作品になっています。,筆者の鉄道への情熱だけでなく、暖かい人柄さえも感じさせる名作です。筆者が旅された当時はまだ国鉄で全国に路線網が張り巡らされていたのですが、今では廃線や第3セクター化されてしまった路線も多く、残念でなりません。しかし筆者の文章を読むだけで当時の情景が思い浮かび、当時の日本を旅している気分にさせてくれます。
レビュー(43件)
名著と言われていたので読んでみました。昔はこんな路線名だったんだなとか地理の勉強にもなりました。
チャレンジ2万kmの原点
『取材ノート』を先に読み本書に入る。答え付きの参考書を見た後に教科書を読んだ、そんな感じ。「鉄子の旅」を同時進行で読んでいると、宮脇氏の文章の何と洗練されたものかと思う。文庫本解説から更に時代を経てローカル線は次々に廃止され、もう本書の旅は不可能だ。と言うか、現在の時刻表で一筆書きをしてみようと路線を辿るも、関東までで何だか虚しくなってしまった(@o@)
鉄道ロマンの金字塔
一筆書きで、一枚の切符で最長距離を鉄道で旅する…。 切符の使用期限がある中、計画した路線や列車を利用するための経過や苦労が、肉声で語られています。昭和なので、時代の変化はありますが、宮脇氏の文章は簡潔で読みやすく、テンポが良いので、今の時代でも色褪せません。
所謂、『一筆書きの旅』。筆者の鉄道に対する拘りがひしひしと伝わって来る力作ですね。今では廃線も進み、最長片道切符を使ってもこんなに長く乗ることは不可能ですが、資料的価値もあって非常に興味深い作品になっています。
筆者の鉄道への情熱だけでなく、暖かい人柄さえも感じさせる名作です。筆者が旅された当時はまだ国鉄で全国に路線網が張り巡らされていたのですが、今では廃線や第3セクター化されてしまった路線も多く、残念でなりません。しかし筆者の文章を読むだけで当時の情景が思い浮かび、当時の日本を旅している気分にさせてくれます。