医学のあゆみ 便秘を科学する 289巻8号[雑誌]
・内科の教科書で慢性便秘症の項目をひも解くと、“QOLは低下させるが生命予後には影響しない”と記載されているが、実は状況は大きく変わってきている。
・最近の研究では便秘症は心血管イベントのみならず、慢性腎臓病の発症リスクを高めること、さらには認知症のリスクを高めることなどが明らかにされ、大変興味深い研究成果が世にでてきている。
・便秘の病態解明や診断、治療のさらなる向上が健康寿命を延ばす鍵となるであろう。本特集では、便秘の“いま”をわが国の第一線の研究者に解説いただく。
■便秘を科学する
・はじめにーーなぜ、いま便秘か
・便秘の病態分類に迫るーー最新のガイドラインを踏まえて
〔key word〕一次性便秘症、二次性便秘症、機能性便秘症
・慢性便秘症の病態メカニズムと検査モダリティ
〔key word〕大腸通過時間検査(CTS)、直腸肛門内圧検査(ARM)、直腸感覚検査(RST)、バルーン排出検査(BET)、排便造影検査(BD)
・慢性便秘症患者の便意と直腸知覚鈍麻
〔key word〕慢性便秘症、直腸感覚閾値、便意、直腸知覚鈍麻
・腸内細菌叢の力ーー慢性便秘症を解き明かす
〔key word〕16S rRNAメタゲノム、粘膜関連細菌叢(MAM)、糞便移植、食ー腸内細菌連関、プロバイオティクス
・外科医の視点ーー慢性便秘症の診断と治療の鍵
〔key word〕結腸運動機能障害、結腸運動機能不全、結腸全摘術、回腸直腸吻合術、大腸通過遅延症
・精神科と便秘ーー精神科における便秘診療を解きほぐす
〔key word〕薬剤性便秘症、アントラキノン系刺激性下剤、麻痺性イレウス、器質性便秘、非刺激性下剤
・オピオイド誘発性便秘の診断と治療
〔key word〕オピオイド誘発性便秘(OIC)、便秘、末梢性μオピオイド受容体拮抗薬(PAMORA)、ナルデメジン(NAL)
・看護の力ーーエコーによる直腸便貯留の観察に基づく便秘ケア
〔key word〕携帯型超音波画像診断装置(ポケットエコー)、直腸便貯留、便秘、排便ケア、看護
・便秘薬の種類・特徴と使い方ーー患者満足度の高い薬の使い方
〔key word〕慢性便秘症、便通異常症診療ガイドライン、新規慢性便秘症治療薬
●TOPICS 免疫学
・制御性T細胞のmPGES-1/PGE2-EP4受容体経路を介した血管新生
●TOPICS 臨床検査医学
・臨床検査としての生理機能検査ーー特に標準12誘導心電図について
●連載 臨床医のための微生物学講座(13)
・エンテロウイルス(コクサッキーウイルス、エコーウイルス、エンテロウイルス)、コロナウイルス
〔key word〕コクサッキーウイルス、エコーウイルス、エンテロウイルス、季節性コロナウイルス、新型コロナウイルス
●連載 緩和医療のアップデート(8)
・終末期の治療抵抗性の苦痛に対する鎮静ーー海外における適用の拡大と国内臨床でいま注意するべきこと
〔key word〕終末期、鎮静、苦痛緩和、持続的鎮静、深い鎮静
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(14)
・死亡診断6
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
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