デジタル時代の「顔」のトリセツ
現代社会に溢れる、人格、感情、記憶、社会的関係などが排除された顔ーー「奥行きをなくした顔」。
テクノロジーが進化し、ヴァーチャルとリアルが共存する今、この「奥行きをなくした顔」はどのような役割を果たすのか、「アフターコロナ」の身体について視覚文化論的に考察する。
はじめにー実在的なものと潜在的なものが共存する時代ー (馬場伸彦)
第1章 脱げない顔から着替える顔へー「私遊び」の変遷ー (米澤 泉)
1 「インスタ映え」から「リモート映え」へ
2 服のように脱げない顔
3 コスメの時代ー「私遊び」としての化粧ー
4 インスタ美人の誕生ー整形よりも、コスメよりもー
5 リモート時代の化粧ー本当の顔信仰を超えてー
第2章 誰もが美人の時代ー美の民主化がもたらしたものー (米澤 泉)
1 美人は誰でもなれるー変化する美意識ー
2 顔は前からが9割ー変化しない美意識ー
3 多様性がもたらした美の民主化
4 揺らぐ美人コンテスト
5 美人と言えない社会
第3章 肖像写真の奥行きー顔の類型学とシミュレーションー (馬場伸彦)
1 写真には「表面」しかない
2 記憶と写真の関係
3 解釈される肖像写真
4 発見された誰かの顔
5 タイポロジーと澤田知子のID400
6 奥行きのない顔とは
7 アナログ写真/デジタル写真
8 反射光と透過光
9 シミュラークルとしての「現実」
第4章 自撮りと私ーキャラ化したコミュニケーションー (馬場伸彦)
1 自撮りとは何か
2 自己イメージの先回り
3 インスタグラムとインスタ映え
4 模倣されるイメージ
5 存在証明としての自撮り
6 自撮りの自己言及性
7 自己の偽装と消滅
8 なりたい顔になるために
9 変身と演技的
第5章 対談:アフターコロナ時代の身体
おわりに
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