ぼくたちは、今年の夏、瀬戸川の河原に家を作って、そこに一晩泊まることをみんなで決めていた。ぼくたち6人は、いつもいっしょに遊んでいる。家が近所だし、歳が近いし、男同士だからすごく仲がいい。 瀬戸川は水がきれいだし、そんなに深くないし、川幅も狭い。ぼくたちの遊び場に最適だ。ぼくたちは、瀬戸橋から50メートル上流の、比較的河原の幅が広い場所に家を作ることにした。栗の木があって、太陽の日差しをしのげる絶好の場所だ。 1968年、真夏の太陽がギラギラ照りつける、ぼくの小学校最後の夏休みのことだった。 表題の「ぼくたちの熱い夏」のほかに、主人公〈ぼく〉の保育園から小学校低学年までのエピソードを綴った「思い出」、〈ぼく〉を取り巻く5人の遊び仲間のことを綴った「仲間」、自然の中で走ったり跳んだりしてオリンピックのまねごとをした「ロクニンピック」、そして、ぼくたちが〈亀ヶ城址〉を攻略するまでの戦いを描いた「コンバットごっこ」の5つの物語が掲載された作品になっている。
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