福島県の北の端・新地町で130年続いた小さな旅館「朝日館」の女将の東日本大震災体験記。
「朝日館」は東日本大震災で大きなダメージを受け再建を断念。被災後女将の美保子は夫とともに仮設住宅に住みながら地域の被災者とともに地域の復興活動や講演活動に従事した。
「十年という時間は重くて長い。
年月が過ぎるにつれ、
どんどん薄れてゆく私の記憶。
今のうちに残っているものを
両手でそっと掬い上げたい。
そしてもう一度、
自分の人生として
抱き締めてみようと思う。」
という前書きの言葉のように、東日本大震災を自分の人生の大切な一部と捉え、それとしっかりと向き合う姿が清々しい。
「真っ赤な口紅」や「一千個のぼた餅」など、随所に書かれている女性ならではの感性や行動が、今後起こるであろう大災害時への大きな参考になるのではないかと思う。
第一章 一千個のぼた餅
避難所で(前書き)
最強妻
非常持ち出し
運、不運
おむすび
探してけろ(探してください)
定年退職
赤色灯
黒い雨
真っ赤な口紅
弁慶の立ち往生
一千個のぼた餅
箱の中
鬼の霍乱、青天の霹靂
第二章 ニューヨーク娘
仮設住宅
ニューヨーク娘
新地の昔話
こころのリハビリ
徳川篤姫様のお屋敷
上海へ
目黒雅叙園で
ダライ・ラマ十四世の教え
狼の天井絵
無念
麻子ちゃんと里子
麻子ちゃんのお父さんから学んだこと
黒子隊
第三章 最後の親孝行
新居
我が家のシンボルツリー
最後の親孝行
エコたわし編み隊の花見
うみみどり
心の復興事業
マイタウンマーケット
新妻かおりさんと東北お遍路プロジェクト
妻の美保子はおっかない
ハワイの焼きそば 新地の姫リンゴ
福島第一原発
見上げれば青い空(あとがきに代えて)
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