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「あなたの雇い主は、実はシステムなのだ。」 ──システムの力が強くなると、あなたが、時間が、関係性が、ことばが、手段になる。すべてが利用価値ではかられるようになる。現代の生きづらさの原因はここにある。 あなたがあなたであることから、それを互いに受け止め合うことから、やり直せないか。 クルミドコーヒーで、ぶんじ寮で、国分寺で。 何かとたたかうのではなく、何かを変えようとするのではなく、軽やかに、遊ぶように、「もう一つの道」を切り拓いてきた著者による、実践の記録。未来への展望。 種が土と出会い、芽を出し、やがて木へと育つように。一本の木が、まわりのいのちと関わりながら生態系を育み、やがて森へと育つように。 解き放とう、あなた自身を。 「一つ一つのいのちが大切にされる社会」はもう、すぐそこにある。
レビュー(9件)
ゆっくり、いそぐ再び広がっている
前作から10年過ぎ、活動の広がり、凸凹した活躍の雰囲気が伝わってきた。前作を飲食店営業の立場で読み、今は離れているがカフェは文化、政治、地域活動の拠点になり得ることをヒシヒシと感じた。なんらかの私も形にしてみよう。余白を多く取る紙面、これこそ本を読み込む作り。その都度線を引く箇所は変わる、書き込み知識も変わるだろう。何度も読むことにしよう。そして北島康介さんのように平泳ぎを今も泳ぐゆっくり、はやく。気持ちよくいこう。