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サメの顎が退化した耳小骨、トカゲの眼のなごりの松果体、舌にのこる「二枚舌」の痕跡、男にもある「子宮」、サメ肌から生まれた歯など、祖先とは機能を変えたり、失ったりした器官をみれば、ヒトの進化の道をたどることができる。人体には「ユネスコ世界遺産」に負けない「自然遺産」がある。さあ、このガイドブック片手に、人体遺跡めぐりの旅に出よう! (ブルーバックス・2006年12月刊) 退化器官でたどるヒト4億年の歴史 耳の中にサメの顎がのこっている!? 頭の中にはトカゲの眼のなごりが!? 男にも「子宮」がある!? 昔は「二枚舌」だった!? 口の中のサメ肌って!? サメの顎が退化した耳小骨、トカゲの眼のなごりの松果体、舌にのこる「二枚舌」の痕跡、男にもある「子宮」、サメ肌から生まれた歯など、祖先とは機能を変えたり、失ったりした器官をみれば、ヒトの進化の道をたどることができる。 人体には「ユネスコ世界遺産」に負けない「自然遺産」がある。さあ、このガイドブック片手に、人体遺跡めぐりの旅に出よう! 第1章 「退化」の進化学 第2章 上陸してーー4億年前から 第3章 哺乳類からーー2億年前から 第4章 サルとなってーー7000万年前から 第5章 類人猿よりーー3000万年前から 第6章 木からおりてーー700万年前から 第7章 ヒトになるーー250万年前から 第8章 男と女のはざまーー誕生前から
レビュー(11件)
かなりおすすめ!!
人間が今の「ヒト」になるにあたってどのような適応が必要で、どのような進化・退化をとっていったかが、面白く、詳しく書いてあります。 読みやすいので興味があればどーぞ。
「進化」ってのは 本書にも書いているが、「進化」という言葉は暗黙の内によりよいもの、優れたものへの変化という勘違いを発生させる。といいながら、本書の中にも耳の中にサメの・・である。 正確には、人とサメの共通祖先が持っていたある器官が、それぞれの環境によって変化した結果、人では耳になり、サメでは・・である。 この本に限らず、このような書き方では、共通祖先から枝分かれした直後からサメはまったく変化(進化)していないように勘違いしてしまう人が過半ではないのだろうか?このような「進化観」は30年くらい前には否定されているはずなのだが・・・・