電気グルーヴのピエール瀧が麻薬取締法違反容疑で逮捕された翌日、レコード会社は全ての音源・映像の出荷停止、在庫回収、配信停止を発表した。
近年ミュージシャンの薬物事件ではこのような対応が即座になされ、また強化されてきたが、その「自粛」は何のため、誰のためのものだろうか?
こうした「自粛」に異を唱える著者たちがそれぞれの立場から問題の背景と構造を明らかにし、現代社会における「音楽」「薬物」「自粛」の在り方について考察を深めていく一冊。
巻末の音楽自粛小史は必見。
◆目次◆
はじめにーー永田夏来
第一章 音楽が聴けなくなった日ーー永田夏来
ピエール瀧逮捕で電気グルーヴが聴けなくなる/署名提出とその後/自粛と再帰性/友達と、社会と
第二章 歴史と証言から振り返る「自粛」--かがりはるき
音楽自粛30年史/事務所、ミュージシャン、レコード会社それぞれの言い分
第三章 アートこそが社会の基本だーー宮台真司
快不快は公共性を持たない/アートの思想こそが近代社会の基本だ/好きなものを好きと言おう
おわりにーー宮台真司
音楽自粛史年表
◆著者略歴◆
宮台真司(みやだい しんじ)
一九五九年、宮城県生まれ。社会学者。東京都立大学教授。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了(社会学博士)。著書多数。
永田夏来(ながた なつき)
一九七三年、長崎県生まれ。社会学者。兵庫教育大学大学院准教授。早稲田大学で博士(人間科学)を取得。専門は家族社会学。
かがりはるき
音楽研究家。ブログやSNSを拠点に研究・調査等を行っている。
レビュー(13件)
勢いで買ってしまいました。そもそも主題にされているグループや歌手の方のファンではないため、イマイチ思い入れる事が出来ませんでしたが全体としては同意できる書籍でした。
面白い
大変面白く読みました。過去ケースのデータを分かりやすく提示し、音楽文化のみならず、医療や人権などいろんな視点から問題提起としっかりとした提言をしていて、内容の厚い本です。