大川平三郎(1860年から1936年) 実業家。
王子製紙の一技術者から身を立て、九州製紙、樺太製紙、富士製紙など多数の製紙会社の経営にたずさわり、日本の製紙業を勃興期から牽引した。その手腕は製紙業にとどまらず、やがて「大川財閥」を作り上げるに至った。人柄、経済観、経営思想などにも着目し、恵まれない境遇から一代で名をあげた「製紙王」の人生の軌跡を追う。
はしがき
第一章 幕末・維新の嵐の中で
1 三家の縁と大川の幼少期
2 大川、上京す
第二章 見習いから会社の重役へ
1 抄紙会社・王子製紙への入社と見習い時代
2 大川の渡米
3 王子製紙での出世のはじまり
4 王子製紙再建と大川放逐劇
第三章 「製紙王」への道
1 「大川製紙カルテット」の誕生
2 樺太への進出ーー製紙業帝国主義の島
3 富士製紙への関与と晩年への伏線
4 樺太以外の植民地への進出ーー帝国主義者としての大川
第四章 製紙業から「大川財閥」への道
1 製紙業以外への進出と財閥の拡大
2 「大川財閥」をどう捉えるべきか
第五章 大川平三郎の経済思想
1 大川の経済感と寄付に対する見解
2 大川の経済政策思想の大転換
3 同時代の経営者との比較
第六章 晩年の大川ーー没落からの復活、そして終焉
1 大川財閥、苦境からの「復興」
2 大王子製紙への合同
3 失地回復・大病・復活・死、そして財閥の自壊
参考文献
付録 大川平三郎ゆかりの地
あとがき
大川平三郎略年譜
人名・事項索引
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