まさに、左手にサイエンス、右手にロマンの人だ。
──柳生博さん(俳優・日本野鳥の会会長・八ヶ岳倶楽部オーナー)
ハシブトガラスと容器を隠しあい、台所に出たゴキブリを放っておいて毎晩再会を待ち続ける──。目を凝らすのは、めずらしくもなく、マニアックでもない、ありふれた生きものたち。ところが、じっくり「観て」いると、見慣れたかれらが驚きの存在に見えてくる!
50年以上にわたり子どもたちに科学を教え続けている著者が、その知見を携えてゆっくりと自然のなかを歩き、探し、眺め、そして「観る」。信州の野山で、日々の東京でみつけた、見えているのに見えない自然を活写する観察記。
まえがき
◆鳥を観る─信州戸隠にて
◎日暮れどきの追跡─シジュウカラのねぐらを探す
◎空中のハンティング─ツバメたちの餌採り
◎水鳥の親子に会いにいく─カイツブリとカルガモの子育て
◎鳥たちの生命の樹─ミズキの実を食べるヒタキのなかま
◎栗の実を食べたのはだれ?─カケス・ネズミ・リスの冬支度
◎姿も見えず、声も聞こえない─幻の鳥になるブッポウソウ
◆山里と少年─諏訪の思い出
◎小さな天気─厳寒に咲く春の花たち
◎花の一生を観る─カタクリが咲くまで
◎スガリとの再会─クロスズメバチの巣探し一
◎尾行する三人─クロスズメバチの巣探し二
◎収穫の祭り─クロスズメバチの巣探し三
◎一年越しの夢ークロスズメバチの巣探し四
◎シロに分け入る─心躍るキノコ採り
◆天を観る、地を観る─光と結晶
◎光のなかに立ちつくして─雨のち虹、雪のち虹
◎天体のパレード─惑星と月が並ぶとき一
◎金星のマジック─惑星と月が並ぶとき二
◎五度のトリック─惑星と月が並ぶとき三
◎ファーブルたちの宝物─結晶を見つけに一
◎手のひらに砂漠─結晶を見つけに二
◎わたしを観る─地球の原子がつくる、ヒトという生命体
◆生きものを観る─日々の出会い
◎何かに見つめられている─動物たちの気配
◎真似する二羽─種食う鳥もそれぞれ
◎いじわるヒヨドリ─鳥たちのなわばり争い
◎雨鳴きが聞こえる─田水張る月のアマガエル
◎雛を育てる─シジュウカラの餌探し
◎からめとられて─糸によって進化するクモ
◎午後七時四十分の訪問者─「嫌われ者」たちと暮らす
◎カラスと遊ぶ─いつもそばにいる鳥
あとがき
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