【POD】浪花の源蔵召捕記事全集第2巻 狸はどこへ行った
文明開化期の大阪の町を舞台とした異色捕物小説。36話からなる浪花の源蔵召捕記事の全編を全5巻に収録。
「大浪花諸人往来」が第80回(昭和53年下半期)直木賞を受賞したのちに執筆された続編。
本巻には、新春初手柄、異人女の目、大浪花葬礼情景、狸はどこへ行った、召捕夢物語、灯台の光、不知火の化粧まわしの7編を収録。このうち、「大浪花葬礼情景」と「狸はどこへ行った」の2編は30余年ぶりの収録である。
多くの捕物小説が江戸時代の江戸を舞台とする中で、明治初年の文明開化期、しかも大阪の町を舞台としたという極めてユニークな設定の捕物小説であるとともに、大阪人の心意気や、文明開化に伴う急激な世相の変化に翻弄される庶民の心情がユーモラスに描かれた傑作。
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