日本の産業革命は明治期の殖産興業としてみられることが通説ではあるが、これらは、イギリス産業革命からの流れであり、日本本来の産業革命とは異なる。日本独自の産業革命はむしろ、江戸期における絹、綿などによる衣料革命に、その下地があるとみなければならない。つまり、日本における綿工業という流れは二つの大きな流れがあり、江戸期で発展した綿工業と明治期に海外から導入した機械式綿工業の二つの流れがあるのである。 本書においては、この江戸期に発達した綿工業がいかに革新的なものであったか、主に下記の特徴を有している。・既存の技術基盤を利用したこと ・弱みと強みを生かしたこと ・循環システムが有利に働いたこと ・小さな生産単位を集合するシステムが形成できたこと ・三次産業まで展開できたこと ・経営管理、財務管理を用いたこと ・情報力の活用がなされたこと ・技術の融合があったこと 本書においては以上の内容を解説していく。
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