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人間にとって科学とは何なのかを考える……自然科学は、けっして人間や人間社会から切り離された、中立の道具などではないのです。良かれ悪しかれ、その時代その社会の基本的なものの考え方、底流となっている前提と結ばれているものなのです。……現代の科学は、その長所も欠点も、わたくしども自身のもっている価値観やものの考え方の関数として存在していることを自覚することから、わたくしどもは出発すべきではないでしょうか 人間にとって科学とは何なのかを考える ……自然科学は、けっして人間や人間社会から切り離された、中立の道具などではないのです。良かれ悪しかれ、その時代その社会の基本的なものの考え方、底流となっている前提と結ばれているものなのです。……現代の科学は、その長所も欠点も、わたくしども自身のもっている価値観やものの考え方の関数として存在していることを自覚することから、わたくしどもは出発すべきではないでしょうか。今日の自然科学は、今日のわたくしども人間存在の様態を映し出す鏡なのです。(本書「第二章」から) 序章 科学的なもの、人間的なもの 1 科学についての常識的な考え方 1.帰納 2.常識的科学観の特性 2 新しい科学観のあらまし 1.文化史的観点から 2.認識論的観点から
レビュー(17件)
保存用に買いました。
かなり以前に購入した本がかなり古くなってしまい、保存するために新たに購入しました。予想より良い商品でした。
在庫があってビックリです
メジャーじゃない本は特に楽天で探すのがいいですね。
科学的な考え方とは何か、ということを知りたくて、購入しました。これは名著ですね。とても読みやすいです。ただこの本には致命的な誤植があって、「仮説」がすべて「仮設」になっていて,とても気になります・・・