「歴史と伝統のある京都」。一般に流布するそのイメージが、実際の京都の理解を難しくするかもしれない。現在の姿が見えにくくなる、そして、歴史をまわったつもりになってしまう。これら既存の「京都イメージ」から自由になり、日常の「生」の京都を描くことで、京都の歴史的な姿の一端を探る試み。通り名の数え唄から始まり、近世の京都名所案内に描かれた場所や伝承の世界の現在を実地検証し、洛中と洛外の繋がりを史資料や地図から考察する。
シリーズ「日本の地域誌」に寄せて
はじめに
第1章 まるたけえびすの京都論
(1)「まるたけえびす」の終わり方
(2)丸太町通の歴史地理
第2章 「てらごこ」の歴史地理
(1)数え歌の今昔
(2)始まりと終わり
(3)歌詞に現れる歴史
(4)タテの数え歌、その後
第3章 観光都市の歴史往来
(1)『京童』の世界
(2)旅と京都
第4章 公有地の変遷と伝承の世界
(1)京都所司代下屋敷の近代化
第5章 岡崎の景観史
(1)郊外への着目
(2)郊外への展開
(3)「いとけしきよし」な「かぐら岡崎」
(4)喧噪のあとさき
(5)花洛の代表
(6)岡崎らしさ
第6章 北山イメージ
(1)異域ー平安時代の「北山」
(2)非日常から日常へー中世〜近世の「北山」
(3)近代〜現代の「北山」
(4)浮遊する北山ーむすびにかえて
おわりに
参考文献
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