本企画で取り上げた肺炎球菌はワクチンにより制御可能な感染症とされ,わが国でも10年余にわたり,肺炎球菌感染症のリスクが高い高齢者と小児を対象にワクチンの定期接種が行われてきた.肺炎球菌感染症制圧に向けて対策が続くなか,病因論,ワクチン,治療薬,検査,臨床,疫学の各分野での理解を深めることを目的とした内容となっている.
■はじめに/小栗豊子
◇病因論・ワクチン・治療薬
肺炎球菌の病因論と新しい治療戦略の方向性/中村茂樹
肺炎球菌ワクチンの種類とその特徴,予防戦略/関 雅文
肺炎球菌の薬剤耐性機構ー治療薬を中心にー/石井良和
◇検 査
肺炎球菌の検査法
臨床材料からの検査法(分離・同定・薬剤感受性)/小栗豊子
肺炎球菌迅速診断のための抗原検査/西山沙織
肺炎球菌血清型別法3法(莢膜膨化法,Multiplex PCR法,LAMP法)
の実際と特徴/常 彬
◇臨 床
肺炎球菌感染症の最近の動向
内科領域/藤倉裕之ほか
小児科領域/石和田稔彦
耳鼻咽喉科領域/保富宗城
新たな脅威となる無莢膜型肺炎球菌感染症/酒谷英樹ほか
◇疫 学
肺炎球菌ワクチンの普及と血清型の変遷/明田幸宏
肺炎球菌の薬剤耐性菌の動向/宮崎治子
【微生物検査室レポート】
ツカザキ病院/藤原美樹
【心と体の健康管理】
ポルフィリン症例〜デビュー作に向かって前進する〜/堀江 裕
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