発売から20年以上経過していますが、映画を見たら再度読みたくなり、購入しました。名作だと思います。,ずっと前に映画で見てもう一度内容が知りたくなったので買ってみました。,今更ですが(笑)、読みました。(映画化されて話題になった当時は読む気はしなかったのですが・・・) 読んでみて、失礼ながら正直、稚拙な文章力にびっくりしました。これはないよなあ、と・・・。 内容的には、殺し合いなので、ハラハラしたり、夜中に読んでいると怖くなったりしましたが、技術的に微妙な点が多々ありました。 ただ、結末は予想を裏切るものだったので、それだけは良かったかな・・・?,映画化で一躍話題になった本ですが、当時は内容が殺伐とした殺し合いでグロそうなので読んでいませんでした。最近は他書で少し免疫ができたので思い切って読んでみました。映像でなくてよかったと思うような記述もありますが、思っていたよりはずっと面白く読めました。,本作品は随分と題材と評判で 損をしています。この本を読む前の 段階では「同級生42名が孤島で お互いを殺しあう」という物騒な おぞましい小説という先入観で、 映画「死霊のはらわた」「ゾンビ」 などのようなおぞましさの範疇で あるだろうと思ってしまいます。 しかし、想像と違って、この本は 「純文学」です。 確かに小説ではリアルな殺害の描写があり、 青少年の読む本でないという意見も一理あり ます。むしろ、この本は成人になるとより 深みを味わえます。つまり、大人向きの小説です。 この小説では、私見では、大東亜共和国という 仮想国家で、現在の日本国家を批判しています。 また極限状態の青年により哲学も作者は述べています。 例えば哲学者ハイデガーの「なぜ一体、存在者が あるのか、むしろ、無があるのではないのか?」と 云う言葉をある青年を借りて言っております。 兎も角、軽い読み物ではありません。そして、 書き方もうまい!少なくとも、年期の入った書き方は ベテラン作家に類します。デビュー作としては。 それぞれの人物の描写が丹念に描かれております。 大人であれば、ぜひ、一読して人間の生き方を一考!
レビュー(72件)
発売から20年以上経過していますが、映画を見たら再度読みたくなり、購入しました。名作だと思います。
映画で見て
ずっと前に映画で見てもう一度内容が知りたくなったので買ってみました。
今更ですが(笑)、読みました。(映画化されて話題になった当時は読む気はしなかったのですが・・・) 読んでみて、失礼ながら正直、稚拙な文章力にびっくりしました。これはないよなあ、と・・・。 内容的には、殺し合いなので、ハラハラしたり、夜中に読んでいると怖くなったりしましたが、技術的に微妙な点が多々ありました。 ただ、結末は予想を裏切るものだったので、それだけは良かったかな・・・?
映画化で話題になった本です
映画化で一躍話題になった本ですが、当時は内容が殺伐とした殺し合いでグロそうなので読んでいませんでした。最近は他書で少し免疫ができたので思い切って読んでみました。映像でなくてよかったと思うような記述もありますが、思っていたよりはずっと面白く読めました。
自分の時間を豊かに
本作品は随分と題材と評判で 損をしています。この本を読む前の 段階では「同級生42名が孤島で お互いを殺しあう」という物騒な おぞましい小説という先入観で、 映画「死霊のはらわた」「ゾンビ」 などのようなおぞましさの範疇で あるだろうと思ってしまいます。 しかし、想像と違って、この本は 「純文学」です。 確かに小説ではリアルな殺害の描写があり、 青少年の読む本でないという意見も一理あり ます。むしろ、この本は成人になるとより 深みを味わえます。つまり、大人向きの小説です。 この小説では、私見では、大東亜共和国という 仮想国家で、現在の日本国家を批判しています。 また極限状態の青年により哲学も作者は述べています。 例えば哲学者ハイデガーの「なぜ一体、存在者が あるのか、むしろ、無があるのではないのか?」と 云う言葉をある青年を借りて言っております。 兎も角、軽い読み物ではありません。そして、 書き方もうまい!少なくとも、年期の入った書き方は ベテラン作家に類します。デビュー作としては。 それぞれの人物の描写が丹念に描かれております。 大人であれば、ぜひ、一読して人間の生き方を一考!