山一は、何故、2648億円もの損失を隠蔽できたのか。その理由・実態を明らかにすることは、山一の監査を担当した監査人にとって義務であろう。本書において、山一證券の経営破綻後、これまで明らかにされてこなかった「含み損を隠し続けることが出来た原因」、山一證券が監査人に対しておこなった「監査妨害行為の実例」、監査手続によって問題点に到達できなかった「山一事件を巡る特異性」を明らかにする。そしてさらに、監査責任を巡って監査人が経験した法廷闘争を白日の下にさらし、「期待ギャップ」の解消、監査制度の健全な発展に寄与したい、と考える。
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