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西欧文化の輸入に頼り、「いかに知るか」ではなく、「何を知るか」だけが重んじられてきた日本では、問題解決のための論理はいつも背後に退けられてきた。本書は、「なぜ」という問いかけから始まり、仮説を経験的事実の裏づけで、いかに検証していくかの道筋を提示していく。情報洪水のなかで、知的創造はいかにしたら可能なのだろうか。著者みずからの体験をとおして語る画期的な理論構築法が誕生した。(講談社現代新書) 読み継がれて35年 知的創造の技術を 実体験から語ったロングセラー! 知的創造とは何か それは情報洪水のなかで、いかにしたら可能になるのか。 「われわれは、科学における知的生産のための基本的なルールを、 常識として、手に入れる必要があるのではないか。 そして大学教育においても既成の知識の獲得よりは、 むしろ新しい知識を自ら生み出す方法の訓練に、重点を置かなくてはならないのではないか。 このような知的生産の時代をわが国によびおこすため、 この書物が少しでも役に立てば、筆者としてこれに勝る喜びはない」(あとがきより) 【目 次】 1 方法論への道 知的創造とは何か 2 問題をどうたてるか 3 理論と経験とをつなぐ 4 科学的説明とは何か 5 数量的研究の方法 6 全体像をどうつかむか 7 現場の体験の生かし方 8 ジャーナリズムに学ぶ 9 方法論の一般理論へ 創造にむかって ●方法論への道 ●問題をどうたてるか ●理論と経験をつなぐ ●科学的説明とは何か ●数量的研究の方法 ●全体像をどうつかむか ●現場の体験の生かし方 ●参加観察の方法 ●ジャーナリズムに学ぶ ●方法論の一般理論へ
レビュー(61件)
時代は変わっても、本質は変わらないことが分かる本です。
参考図書として紹介されて購入しましたが、物事を考える上でも結果と仮説の結びつきなどどのように導くのかを考えさせられます。 初版が私の生まれた時と同じ1979年で43回もの改版をされているのにも驚きました。 事業の立案やこれから起業する人などにおススメかと思います。
日本人の弱い思考に関して
発想の転換を図る必要が出てきた。アメリカ万能ではないが、ものの考え方は、子供のころに叩き込む必要がある
私は研究計画書を書く前に本書と巡り合うことができました。 大学生や大学院で研究に着手する前に読むと参考になります。 研究の方法論の内容が理解できます。 本書の前に、創造の方法学を読まれると、より理解が深まります。 お勧めの一冊です。