観客たちのこころの中で、虚実と現実が交絡する
事件、体格、興行、観客などに着目して、こころの中で虚実と現実が交絡する世界を読み解き、多様化するプロレス観戦の面白さを描く。
■著者紹介
諸井克英(もろい かつひで)
博士(心理学)
名古屋大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。
静岡大学人文学部社会学科(社会心理学)・教授を経て,現在,同志社女子大学生活科学部人間生活学科(社会心理学)特任教授。
[主な著書]
『孤独感に関する社会心理学研究─原因帰属および対処方略との関係を中心として』(風間書房,1995年),『夫婦関係学への誘い─揺れ動く夫婦関係』(ナカニシヤ出版,2003年),『ハイロウズの掟─青年のかたち』(晃洋書房,2005年),『ことばの想い─音楽社会心理学への誘い』(ナカニシヤ出版,2015年),『動物園の社会心理学─動物園が果たす役割と地方動物園が抱える問題』(共著,晃洋書房,2018年)など。
本書の構成と狙い
1章 遺恨を透過するプロレスのかたち
1 プロレスのかたちの収斂と拡散
2 惡斗と世4虎との間での「事件」の勃発
3 「事件」の背景と顛末
4 「事件」の勃発に対する批判
5 惡斗と世4虎との間に横たわる力学
6 「事件」はプロレスだったのか
7 エンターテインメントとしてのプロレスの覚悟へ
2章 プロレスラーに対する身体表象
1 プロレスラーの身体
2 プロレスラーの身体に関する資料分析の方法
3 プロレスラーの身体に関する分析結果
(1)身長、体重、およびBMI
(2)プロレス団体間比較
4 プロレスラーにとっての身体の意味
5 プロレスラーに関する身体表象のゆくえ
3章 興行としてのプロレスのかたち
1 プロレス・ブームのかたち
2 プロレス興行に関する資料分析の方法
3 プロレス興行に関する分析結果
(1)各団体の観客数ーー全体分析
(2)満員の定義
(3)地域密着型団体の興行状況
4 エンターテインメントとしてのプロレス興行の多様性
5 「一人勝ち」状況の罠とその超克
4章 遺恨を超克するエンターテインメント
1 「一人勝ち状況」に留まらない展開へ
2 棚橋弘至とDDTとの間の遺恨勃発
3 「#大家帝国」による遺恨決着の企て
4 棚橋による遺恨の超克
5 プロレス界という概念の確立
5章 表象されるプロレスのかたち
1 「八百長」説の蠢き
2 学問的対象としてのプロレス
3 プロレスのかたちに関する当事者による暴露
4 エンターテインメントとしてのプロレスのかたち
5 プロレスは続く
あとがき
巻末資料
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