「何が京都画壇に近代化をもたらしたか」という問いに対して、従来の研究では、竹内栖鳳の渡欧(1900年のパリ万博視察)が重大な契機であったと語られてきた。本書は、高島屋史料館が保管する輸出向け染織品の下絵など関連資料を駆使して、栖鳳が渡欧以前に高島屋画室において行った活動を復元し、画室における下絵制作の実践こそが栖鳳の画風を進化させ、京都画壇の近代化を導いたということを明らかにするものである。
序に代えて
第一章 幕末〜明治初年の京都の様相
第二章 フェノロサ刺激
第三章 ふたりの新七
第四章 芸術と産業の接点
第五章 一九〇〇年パリ万国博覧会
第六章 栖鳳の渡欧
第七章 明治四〇年以降の栖鳳と高島屋
終わりに
謝辞/著者あとがき/初出論文一覧/参考図書一覧
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