火成岩と変成岩の成因論の概要と、それを考察するうえで必要なさまざまなデータの解析方法を記述した。変成岩の成因を解明するためには、個々の変成岩を解析するとともに、広域変成帯や接触変成域などの、ある広がりをもつ変成岩分布地域全体を解析することが重要である。これは精密な岩石記載による個々の変成岩の解析をぬきにしては、変成岩分布地域全体を理解することは不可能であるばかりでなく、詳しい地質調査による変成岩の相互関係や地質構造などの解析をぬきにしては、個々の変成岩を十分に理解することはできないと考えられるからである。
第1部 マグマ
第1章 生成機構
1.1 固体物質の溶融
1.2 2成分の溶融と結晶化過程
1.3 3成分ユーテクチック系
第2章 玄武岩質マグマ
2.1 玄武岩の種類
2.2 起源物質
2.3 生成条件
第3章 安山岩質マグマ
3.1 上部マントル物質の部分溶融
3.2 フェルシックマグマとカンラン岩の反応
第4章 カコウ岩質マグマ
4.1 地殻物質の部分溶融
4.2 Iタイプ・Mタイプカコウ岩
4.3 高La/Yb・低Yb質,高Sr/Y質・低Y質のフェルシック火成岩
第2部 変成作用
第5章 変成作用解析の基礎
5.1 鉱物化学組成と組成共生図
5.2 変成反応の解析
第6章 相平衡と変成反応
6.1 相平衡図
6.2 温度ー圧力ー組成図
6.3 相平衡図と反応曲線網
6.4 反応曲線のこう配
第7章 変成分帯と累進変成作用
7.1 分帯基準
7.2 圧力型と変成度変化〜累進変成作用
第8章 温度ー圧力ー時間経路:P-T-tpath
8.1 温度ー圧力図と変成反応ー岩石成因論的グリッド
8.2 温度ー圧力ー時間経路の解析
第3部 岩石
第9章 火成岩
9.1 マグマの結晶分化作用
9.2 地殻物質の同化作用
9.3 マグマ混合
第10章 変成岩
10.1 変成岩の化学組成
10.2 変成作用にともなう元素移動
10.3 原岩推定
10.4 変成岩の総合的解析ー超高温変成岩の実例
引用文献
さくいん
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