宮部みゆきが深い洞察力と鑑賞力で12の俳句から紡ぎだした玉手箱。社会派からホラー、SFに至るまで、あらゆるジャンルに足跡を残してきた宮部文学の新たなる挑戦!
1. 枯れ向日葵呼んで振り向く奴がいる
2. 鋏利し庭の鶏頭刎ね尽くす
3. プレゼントコートマフラームートンブーツ
4. 散ることは実るためなり桃の花
5. 異国より訪れし婿墓洗う
6. 月隠るついさっきまで人だった
7. 窓際のゴーヤカーテン実は二つ
8. 山降りる旅駅ごとに花ひらき
9. 薄闇や苔むす墓石に蜥蜴の子
10. 薔薇落つる丑三つの刻誰ぞいぬ
11. 冬晴れの遠出の先の野辺送り
12. 同じ飯同じ菜を食ふ春日和
レビュー(92件)
お薦めです
宮部みゆきの俳句を題材にした短編小説だが、それなりに面白かった。百物語の様な長編と比較すると物足りなさを感じる人がいるかもしれないが、これはこれで楽しめるものであった。
母のオーダーで購入。母は面白かったと言っておりました。
俳句から広がる世界。人情ものあり、ミステリあり、怪奇ものあり、宮部ワールド全開。自分は俳句のセンスがないので、端緒となった俳句の良し悪しは分からないけれど、イメージしてたよりもずっと自由に詠んでいいんだな。