今から70年以上前、極東の島国である日本は、東アジアから東南アジア全域、太平洋の島々まで進出し、欧米列強を相手に熾烈な戦闘を行った。しかし、モノクロ写真が伝えるそれらの事実は、遠い昔の自分たちとは関係のない別世界のことのように感じられる。本書では、戦前、戦中に撮影された写真などを発掘し、64点をCGを使って彩色した。現在を生きる私たちと変わらない若き兵士たちの笑顔、自らの死の先を見つめる特攻隊員の眼差し、世界を驚かせた戦艦や航空母艦の圧倒的なスケール、街を飲み込む原爆の巨大な爆煙…。戦争が目の前にあった時代、戦場や人々がリアルにカラーでよみがえる。そこからは戦争がもたらす破壊と恐怖が生々しく感じられるはずだ。
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