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コロナ禍の町で、異様な格好の男を目撃した主婦の体験が不思議な「面布」。引っ越したばかりの地で、近所で立て続けに起きた不幸と、その共通点に震撼する「大黒柱」など、日常で遭遇する恐怖に加え、八甲田山雪中行軍遭難事件と千日デパート火災事故という2つの歴史的な事件にまつわる怪異の総括を収録。障りを危惧して伏せていた事実など、今だからこそ書けるエピソードも。実話怪談の先駆者が、土地に刻まれた記憶を語り継ぐ。 目 次 公園のおばさん/流行らない店/トンボ/リセットするよ/空き缶/ファミリープラン/絆創膏/葬儀猫/悪魔祓い/エクソシストのテーマ/百三十円/山の集団/感じのいい男/獣 臭/面 布/毒じゃ、毒じゃ/後日譚/怖い三階/娘のユキ/赤いマニキュア/オオサキケイスケ/赤信号/大黒柱/落ちる/アイヌの人形/常連の客/心霊本/早 番/忍者レストラン/大毎地下名画鑑賞会/神隠し/祭/捜 索 憑かれやすい体質/自 分/持ち込まれたビデオ/真夜中の宴会/仏 壇/付き添い/呼ぶ声/杣(そま)の山/杣の山・後日談/お骨仏/百年目の八甲田山/八甲田山怪談の背景/八甲田山怪談、取材のエピソード/八甲田山怪談の隠された真実/記録に残らない八甲田山の怪談/英霊からのメッセージ/録音スタジオの怪/壊れたパソコン/氷点下の怪談ライブ/五十年目の千日前/煙/もう、やめとけ!/ココア・パウダー/令和の千日前怪談
レビュー(12件)
このシリーズのファンです。怪異をこのさりげない独特の書き方で語ってくれるところが好きです。
やっぱり面白い。 怖いだけじゃなくて「どういうこと?」って思う話や泣ける話なんかもある。 ただ漠然とおどろおどろしい話が載ってるだけの本ではないのがいい。 最近は書店が少なくなっているのでネットで買えるのはありがたい。
やはり八甲田山は奥深いですねぇ
祖父が南方で戦死しているので英霊の話はとても興味深い。 著者が英霊たちへ尊厳をもって語っているのがよくわかります。 個人的には「大黒柱」「杣の山」が印象深い話。 やはり運の良し悪しってあるなぁって思います。
発売前から予約して買いました。 シリーズ全部持っています。 今回の中ではダントツで大黒柱が怖かった。 中山さんが語られているなかで、京都にも似た話がありましたよね。こういう事って本当にあるんだなーといつまでも怖さが消えない話だと思います。 やはり忌み地関連は奥が深くて興味深いです。