日本のmodern playは西欧からの輸入であり、つねにその跡追いをしてきたーという、従来の定説を疑い、それは日本の、それぞれの時代を生きた人々の、まるで糸吐く蚕のような、内からの衝迫に突き動かされた自己表現であり、どうしてもそれでなければならない必然から選ばれた手法と形式が日本近代劇の歴史を作ってきたのだ、と見る画期的な研究書。明治から敗戦まで、おのおの新しい地平を開いた劇作家たちの作劇術と、その生き方、思想との相関関係を探るー。いま新しい演劇はほんとうに新しいか?同時代演劇へのひそかな問いかけでもある…。
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