医学のあゆみ サイバーセキュリティと医療情報保護 291巻12,13号[雑誌]
・「われわれの病院には攻撃する価値のあるような重要な情報はないよ」とよく言われる。しかし、攻撃者が実際に人質にするのは“データ”ではなく“診療の継続”であり、すべての医療機関が攻撃対象になりうる。
・サイバー攻撃は、侵入から情報の詐取、身代金の受け取りまで、一連の過程が見えにくく、対策の重要性が十分に認識されにくい。また、外部からの攻撃だけでなく、大量に収集・管理する診療情報や、生成AI利用時に入力する情報など、内部からの情報流出リスクにも警戒が必要になっている。
・本特集が、医療機関でのサイバーセキュリティや診療情報の保護を再考する契機となることを期待したい。
■サイバーセキュリティと医療情報保護
・はじめに
・日本の医療機関に対するサイバー攻撃の状況ーーNCGMにおける実際の事例から学ぶ
〔key word〕サイバー攻撃、仮想専用通信回線(VPN)、多要素認証(MFA)、人的対策
・海外の医療機関等に対するサイバー攻撃事例
〔key word〕ランサムウェア、情報漏洩、身代金、訴訟
・医療機関におけるサイバー攻撃の具体的手法
〔key word〕VPN、電子保存の三原則、EDR、ランサムウェア攻撃、IT-BCP
・サイバー攻撃から医療機関を守るにはーーランサムウェアによる電子カルテシステム障害を経験した病院が伝えたいこと
〔key word〕サイバー攻撃、ランサムウェア、サプライチェーン攻撃、BCP(Business Continuity Plan)
・ランサムウェア感染からの復旧作業ーー電子カルテベンダーの視点
〔key word〕ランサムウェア、サイバーインシデント、システム復旧、セキュリティ対策
・サイバー攻撃にいかに備えるかーー企業が提供するサイバー防御のためのサービス
〔key word〕サイバーセキュリティ、リスクアセスメント、サイバー攻撃、ランサムウェア
・医療機関等におけるサイバーセキュリティ対策
〔key word〕サイバー攻撃、サイバー攻撃を想定した事業継続計画(IT-BCP)、医療機関
・医療機関に求められるサイバーセキュリティ対策とクラウド型AIサービスの活用
〔key word〕サイバーセキュリティ、AI、SaMD、クラウド、医療DX
・AI開発・使用に関する医療分野の個人情報の保護
〔key word〕要配慮個人情報、クローリング・アルゴリズム・プロンプトの個人情報保護の位置づけ、個人情報保護法 改正後3年ごと見直し、AI事業者ガイドライン、匿名加工情報、仮名加工情報
・「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」が求めるサイバーセキュリティ対策
〔key word〕医療情報システムの安全管理に関するガイドライン、厚生労働省、ITガバナンス、ゼロトラストネットワーク、事業継続計画(BCP)
●TOPICS 細菌学・ウイルス学
・B型肝炎ウイルスが感染受容体に結合するしくみ
●TOPICS 社会医学
・ノンアルコール飲料の提供による飲酒量減少効果
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(19)
・T細胞による自己・非自己認識の相克ーーゆらぐ自己、曖昧な自己
〔key word〕胸腺、T細胞、胸腺上皮細胞(TEC)、交差反応
●細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望ーー臨床への展開(5)
・肝硬変に対する間葉系幹細胞を用いた肝再生治療ーー基礎研究から臨床への展開
〔key word〕間葉系幹細胞、肝硬変症、マクロファージ
●FORUM ノーベル生理学・医学賞2024
・小さな線虫が導いた偉大なマイクロRNAの発見と生命現象の新たな理解
●FORUM 戦争と医学・医療(7)
・医学における軍学共同・デュアルユースーー君軍事研究に手を染めたまふことなかれ
●FORUM 数理で理解する発がん(18)
・固定までの待ち時間
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
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