「心とは何か。心因とは何か」を問う、心因概念の再考の書。
著者が実際に体験した「光化学スモッグ事件」で、臨床での被害者との出会いを通して自分たちの中にある心因論についての再考を迫られる。心因論についての論考と、半世紀をかけて導かれた論考。これを如何に読解するかは読者に委ねたい。
目 次
はじめに 4
本書の構成 10
第一部 心因論争の臨床報告 11
1.光化学スモッグ被害における心因論争 12
2.心因論争の実際と回顧的考察 49
第二部 心因論の研究 69
1.神経症と仮病扱い 70
次の論文を読むにあたっての予備的解説 70
ケース・スタディ 74
回顧的考察 94
2.「心因」概念についての文献的研究 103
3.心因と「責任モデル」 126
第三部 神経症の臨床病理 137
心因性の身体症状という考え方 138
「未知なるもの」とは何か 140
フロイトの転換と改宗 144
方法論的な考察 146
神経症の臨床病理 149
おわりに 157
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