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【2022年 本屋大賞ノミネート】 【第165回直木賞候補作】 【第9回静岡書店大賞受賞】 【キノベス!2022 第4位】 最終話に仕掛けられた一話目への伏線。 気付いた瞬間、心を揺さぶる、鳥肌モノの衝撃が襲う!! 読売新聞、日経新聞、本の雑誌……各紙書評で絶賛の声続々! 「驚きの完成度!」--瀧井朝世さん(『スモールワールズ』公式HP書評より) 「BL界の鬼才恐るべし」--北上次郎さん(日本経済新聞 5月6日書評より) 夫婦円満を装う主婦と、家庭に恵まれない少年。「秘密」を抱えて出戻ってきた姉とふたたび暮らす高校生の弟。初孫の誕生に喜ぶ祖母と娘家族。人知れず手紙を交わしつづける男と女。向き合うことができなかった父と子。大切なことを言えないまま別れてしまった先輩と後輩。誰かの悲しみに寄り添いながら、愛おしい喜怒哀楽を描き尽くす連作集。
レビュー(783件)
それぞれのスモールワールド(家族の世界)が覗ける短編集。 どれも読後の不快感が拭えませんが、意外な結末だったものも多く面白いとも思えました。
本屋大賞ノミネート作品ということで購入しました。結果、3位でしたが私にはあまり合わなかったです。。短編集ですが読後、胸が苦しくなるお話が多く、戦争で苦しんでいる人たちがいることに日々胸が苦しくなっている今の私には更に息苦しく感じる一冊でした。
いろんな人達の生活
沢山の家族等の、生活が,それぞれタッチを変えて描かれています。凄い作品だと思いました。電車の吊り広告で,観て買いました。最後まで,読み終えました。これからの作品も期待できます。
(ネタバレ有り) 短編集でどれも印象的だった。 中でも『ピクニック』は疑われたたけれど容疑がはれて良かった!と思ったけれど…最後が衝撃的で余韻を残す感じで怖かった。 『魔王の帰還』は辛い事、悲しい事があった、また現在進行形であるけれど、前向きに頑張ろうと思えるお話。 『花うた』は犯罪被害者家族と加害者のお話で、手紙で構成されている。「みゆきさんと帰ります」「続きを考えたら、みゆきさんは帰ってきますか」という秋生の台詞と一生懸命に書いた物語でグッとこみ上げて来る物があった。どうか2人でもう一度桜を見て欲しい。このお話が一番好き。
雑誌掲載時より本作に収録されている全てのお話を欠かさず読んでましたが、こうして一冊にまとまってから読むと、たくさんの気付きがありました。人生とは、世の中とは、なんて悲しくて温かくて、愛おしいものなんでしょうか。忘れがちですが私たちの生活とはかくも豊かなものなんですね。新たに書き足されたエピソードへの満足感も大きいです。すごくお勧めの作家さんなので、このレビューを読んで、この本を買ってくださる方がいらしたらすごく嬉しいです。