宝生唄《ほうしょう うた》は中小企業の事務員として働く、入社二年目の新入職員。四年大学を卒業し、上司の英介《えいすけ》と内緒でお付き合いをしている。そんな中、あるきっかけで、唄は中学の頃の同級生、雅《みやび》と再会してしまう。
──心のどこかで願っていた、再会。知らないふりして、ずっと心の中にいた雅の存在。唄は過去に雅に二度振られ、忘れようと他の人と一緒に時間を過ごしては、“何となく”の幸せや、安心感を感じていた。だが、雅と再会したことによって、雅に対して抱いていた淡い恋心が蘇り、モノクロだった世界は色づき、少しずつ動き出す。
普段寡黙でも、笑うとひまわりのような笑顔が、好きだった。勉強も運動も、夢に向 かって一生懸命な雅の姿が、ずっと大好きだった。
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