第一次大戦後、ロシア革命のインパクトとコミンテルンの働きかけのもと、東アジアの各地には共産党が成立した。現に存在するのとは異なる世界を夢見た東アジアのコミュニストたちの運命は、複雑に交錯したあと、50年代半ば以後には一国的に分岐していく。彼方に東アジアの変革を見据えつつ日本の変革に身を投じた日本のコミュニストたちは、戦争と革命の20世紀をいかに生きたか。有名無名の活動家たちの営みを丹念にたどりなおすことにより、革命の夢が潰えたのちもなお色褪せない彼らの〈生きられた経験〉の意味を問う。
はじめにー〈帝国に抗する社会運動〉のその後へー
第1章 「東洋の小さいインタナショナル」を目指して
第2章 国際共産主義運動と「日本の運命」
第3章 中国国民革命下の上海ー東京
第4章 「国際共産党日本支部日本共産党」の誕生
第5章 「一国一党の原則」と外国人コミュニスト
第6章 「ソ連防衛」のために
第7章 弾圧と転向に抗して
第8章 戦前/戦中/戦後の連続と断絶
第9章 中国革命と「極東コミンフォルム」
第10章 朝鮮戦争下日本のコミュニスト
第11章 東アジア国際共産主義運動の「五五年体制」
おわりにー「帝国の共産党」の遺産ー
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