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魯迅が中国社会の救い難い病根と感じたもの、それは儒教を媒介とする封建社会であった。狂人の異常心理を通してその力を描く「狂人日記」。阿Qはその病根を作りまたその中で殺される人間である。こうしたやりきれない暗さの自覚から中国の新しい歩みは始まった。
魯迅が中国社会の救い難い病根と感じたもの、それは儒教を媒介とする封建社会であった。狂人の異常心理を通してその力を描く「狂人日記」。阿Qはその病根を作りまたその中で殺される人間である。こうしたやりきれない暗さの自覚から中国の新しい歩みは始まった。
レビュー(67件)
感想
本年、鑑真の研究で、中国に行ったついでに魯迅関係の場所へ行ったため、魯迅の本を購入した。
魯迅の処女小説集
「阿Q正伝」というタイトルですが、実際は魯迅の処女小説集「吶喊」の翻訳です。清朝末期の中国の生活をえぐった作品集。しかし、それは現在の中国民衆の生活に通じるものもあるのではないでしょうか。もちろん現在の日本民衆の生活を考えさせられるものでもあると思います。
よいです。
幼い頃、何度も読み返した覚えがあります。 今回の訳が少し難解?それとも自分の読解力が低下しているのか気になりました。
息子の希望で購入した本です。私も本は好きですが魯迅は手にした事がありません。挑戦してみよう。
表題作よりも「孔乙己」「故郷」「あひるの喜劇」「村芝居」などの方が面白い。特に「故郷」「村芝居」の憧憬、切なさは、とってもいい。