サービス」は、第三次産業すなわちサービス業だけのことではない。経済のサービス化がますます進み、新しい社会が形成されつつあるからだ。しかし、サービスへの理解が十分に深まっているとは言えず、求められている変化に対し、いたずらに手をこまねいている、と言う。
本書の狙いは、新しい社会にふさわしい新しいサービスのあり方を示し、何をどのように捉え直す必要があるのか、そして、何をどのように変えるべきかを明らかにし、それらの具体的な方向性を指し示すことにある。そして、本書のタイトル「サービス・イノベーション」には、サービスによる社会変革を促すという意味が込められている。
本書は、新しいサービスの考え方と評価( 尺度、統計 )、新しい社会における企業と消費者の関係、また、それらに関する先行事例の提示、そして、新しいサービスと社会を理解するための教育等を取り上げ、パラダイムシフトという基本的な認識のもとでそれらを分かり易くかつ詳細に描き出す。また、執筆者はその専門性という点で多方面にわたり、本書の意図が、幅広く社会に理解されるよう工夫されている。
新たなサービス概念を知ることで、人々が共創の主体として行動することにつながり、それが生活の質の向上、ビジネスにおけるイノベーションを生むことが理解できる
第1章 サービスとは
第2章 サービス化社会の課題
第3章 サービス経済下での産業界の役割の変化
第4章 公的統計とサービスの価値評価
第5章 デジタルテクノロジーとサービス化社会
第6章 地域にサービス・パラダイムをもたらすデジタルテクノロジー
第7章 サービス教育に関する教育課程の整備
第8章 社会人へのサービス教育
第9章 「モノ・パラダイム」から「サービス・パラダイム」へ
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