絢爛華麗な後宮で、血塗られた陰謀劇の幕が開く。凱王朝を舞台に贈る中華寵愛史伝。
栄華を誇る凱帝国では、皇太子・高礼駿の花嫁の位階を定める東宮選妃が行われていた。
汪家の当主とお抱え劇団の女優との間に生まれた梨艶は、兄の勧めで礼駿に嫁ぐことに。
華やかな皇宮に気後れする梨艶は、家名に傷をつけない程度に目立たず平穏に過ごすことを望んでいたが、ある時、品行方正な青年と思われていた礼駿の隠された素顔を見てしまう。
礼駿は幼いころに生母を火事で亡くし、その事故が何者かによる陰謀ではないかと疑っていた。
母を殺めた犯人を探し出すと決意した礼駿は、血の気が多く喧嘩っ早い本性を隠し、理想の皇子を演じていたのだ。
その場面を梨艶に見られた礼駿は、梨艶を警戒し、彼女の真意を探るように。はからずも接近する二人をめぐって、新たなる事件が忍び寄り……。
【シリーズ既刊】「後宮染華伝」好評発売中。皇帝の寵愛に溺れて身を滅ぼした女性と、職務として寵妃を演じ続ける女性。後宮という華やかな檻の中で、様々な想いが交錯する……。
レビュー(8件)
面白く、読みごたえもありました。この作家さんの他の作品も購入してみました。
華やかな仮面劇
コバルト文庫のときより恋愛以外の歴史的な背景や事件の描写がより深くなって、こちらのテイストも好きです。 後宮という舞台で生き残るために仮面を被る人々のなかで、梨艶と礼駿が互いに素顔を探り合う微妙な距離感がツボでした。 周囲の悲喜こもごも(易大監…悲)はありつつも、メインのペアは収まるところに収まって最後はほっとしています。 前作で登場した紫蓮と隆青の様子も見られて満足でした。 次回作も今から楽しみです。