人体は過酷な環境に置かれたとき,どれほど順応できるのでしょうか? 20世紀はかつてないほどの人々が,地球上でもとりわけ厳しい灼熱の地や極寒の高山を目指しました。本書は,ヒマラヤ,北極,南極,砂漠などの極限環境への探検に焦点をあて,人体の物理的限界を研究する極限生理学の歴史を解説します。
また,遠征型の科学実験の背景となる政治的な思惑や植民地統治の状況についても明示。過酷な環境を実験場と捉え,危険な挑戦に立ち向かってきた研究者たちの歴史と,それに伴う科学の発展の軌跡を鮮烈に描きます。
第1章 はじめに:高さと寒さの極限へ向けて
第2章 悲鳴を上げる肺
第3章 氷の原野
第4章 現地に固有の知識
第5章 山の上の血液
第6章 死も含めた最先端領域
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