ウルトラセブン 宇宙人たちの地球侵略計画 彼らはどうして失敗したのか
今年、放送開始から50年を迎える『ウルトラセブン』といえば、地球侵略をたくらむ、 知略に富んだ星人による侵略計画が目玉の一つでした。
本書では、劇中に登場した侵略者たちの、地球侵略「計画」にフォーカスします。侵略する星人側から見た、侵略計画の全容を様々なアプローチで考察し、なぜ失敗したのか、どうすれば成功=ウルトラセブンを倒すことができたのか、ということに絞った、これまでになかった一冊です。
合計45の侵略計画について、侵略者ごとの侵略計画と実行された作戦の経緯や結果を考察し、侵略した星人、円盤、怪獣の図や侵略経路の地図、ポイント化した侵略計画のランキングなどを駆使して、多面的に語ります。
そして、各侵略計画を分析し、その結果を踏まえ、確実にウルトラセブンを倒せる侵略計画を立案しています。
さらに 、かつて不完全な形で雑誌掲載された、ウルトラセブン漫画の第一人者である一峰大二氏が、未使用脚本「宇宙人15+怪獣35」の準備稿をもとに描かれた、ウルトラセブンの漫画を、始めて完全な形で掲載します。
ディープなファンならば気がつくであろう本文に隠されたキーワードなどによって、これまでにないウルトラセブンの世界観を掘り下げたストーリーガイドブックとして楽しむことができます。
レビュー(3件)
昔、ゴジラの本で似たような本がありましたが、それに比べて ツッコミが浅い様な気がしました。
本日
品物いただきました、ありがとうございました。
期待にそぐわぬ残念な本。
円谷プロ制作の「ウルトラセブン」の各話に対して、侵略者側の立場からその作戦行動について考察するという趣旨の1冊で、著者の中村宏治は巻頭で「こうした書籍はこれまでなかった。」と述べる。 確かに前例がないようだが、それは一部を除き悪の組織等が存在しない円谷作品では、シリーズを通じての侵略物は作品数が少ないという背景もあるからである。 さて、本書はことインターネット通販においては各店に於いて発売直後から品切れ状態が続き、私はようやく入手することとなった。その影響もあるのだが、期待していたほどのものではなく残念である。 前述のとおり、本書は侵略者たちの作戦行動を考察しその有意性を評価するというものだが、その場合は「完成作品において確認できることがすべて。」とされるべきだと考える。しかし著者は本放送当時の雑誌展開の記載などを資料として使用おり、これは円谷プロの公式設定とは異なるわけだから、すなわち評価の判断基準に「非公式な情報」が含まれていることになる。 この点は個人的な嗜好になるので気にならない人には気にならないのだろうが、私としては非常に疑問である。 つぎに、文章が稚拙な点があげられる。 文脈の整理がうまくいっていないため「てにをは」の使い方がおかしく、一つの文章の中に同じ助詞を反復して使用する(「セブンはエメリウム光線を発射したが、宇宙人はバリアーで防いだが、アイスラッガーによって倒された。」といったふう。)などがあり、あたかも中学生の作文のようである。 中村の著書は以前にも読んだことがありその際にはこうしたことは無かったのだが、校正にかける時間がなかったのか、あるいは長めの文章を考えるのが苦手なのか。 最後にもうひとつ。本書は巻末の約30ページが一峰大二の漫画「ゴードの巻(実相寺の『宇宙人15+怪獣35』の漫画化)」である。 この話は内容的には本書の趣旨とは全く関係がなく、よって本書に載せる理由がない。中村には理由があっての収録でありそれも巻頭文で述べられているが、本書出版の趣旨とは全く異なり著者の我儘を通したようなものであって、読者からすればページ稼ぎと疑われても仕方がない事と思う。 余談であるが、本書の帯には「一峰が描くもう一つの最終回」といったアオリが書かれているが、そもそも本話は最終回として準備された脚本ではないので、このアオリも事実とは異なるものである。