生涯、最も多くの時間をフィールドワークに費やし、旅に学んだ宮本常一には、旅と観光に関する講演が多い。観光誘致の前に、ゆるぎない美しい村をつくろうと山古志の人びとに説いた「活気ある村をつくるために」、観光は地域づくりであり、文化教育であると、熱海の人びとに語った「熱海の観光政策を考える」、若者たちにすべての発見は野にあると励ました「あるく・みる・きく・考える」、また日本の民衆社会で民衆の旅を通してどのように発展してきたかを説く「民衆とともに生きてきた道」「固定社会における人間の移動」「生活と道」など、8編の講演を収録。
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