感染症、胎児観、中国医学、境界としての身体、セクシュアリティ、社会と身体、科学技術の発展ーー人文・社会科学と自然科学の叡智を結集した、国際日本文化研究センター共同研究「身体イメージの想像と展開ー医療・美術・民間信仰の狭間で」の成果出版。既存の身体イメージを問い直し、次代を生きる身体の可能性を提示する。
はじめにーー身体イメージの変容を考える 安井眞奈美、ローレンス・マルソー
【第1部 感染症を考える】
1章 疫病の語彙ーー病因としての「毒」と「虫」 香西豊子
2章 安政六年京都のコレラ流行と御千度 鈴木則子
3章 「何より清潔、よく顔を洗へ」--近代日本におけるトラホームについて
アストギク・ホワニシャン
4章 植民地支配における感染症対策 財吉拉胡
コラム 新型コロナ感染予防対策としてのマスク着用と身体イメージ 波平恵美子
【第2部 産む身体・産まれる身体】
1章 妊婦と胎児の身体を可視化するーー明治時代初期の錦絵を中心に 安井眞奈美
2章 死体から生まれた赤子ーー戯作に見る母と子の身体 板坂則子
コラム 江戸の乳と生殖・胎児観 沢山美果子
3章 「もの言う赤子」と予言する身体ーー鬼子、予言児、件の系譜 今井秀和
4章 胎児観の変遷ーー身体と魂をめぐって 鈴木由利子
インタビュー 産科医療における胎児のイメージ 遠藤誠之、安井眞奈美
【第3部 身体を把握する】
1章 異相と観相と肖像画ーー『論衡』の受容と男女の相に関連して 相田 満
2章 生と死の境界ーー江戸時代鍼灸銅人形における身体観念 姜 姗、稲田健一
3章 境界としての身体ーー外邪・妖異と内なる神々の交錯するトポス 越智秀一
コラム 江戸時代解剖図と絵画表現の境界 木森圭一郎
4章 芸術と民族学の不協和音
--ポール・ジャクレーが描くミクロネシアの人びとの皮膚 桑原牧子
インタビュー 発生学の立場から妖怪「一つ目小僧」を解明する
高橋淑子、安井眞奈美
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